新しいJavaの世界
遅くなってしまいましたが今年の夏の話で恐縮です。^^;
Javaを擁していたSun MicrosystemsがOracleに買収されてより初めての発表セミナーが東京をはじめ全世界でなされました。新versionは、約5年ぶりに7/28日にリリースしました。
私は、2011.7/7東京のオラクル本社のJava SE 7 リリース記念 特別イベント に参加してきました。
Oracle方針
特別イベントで語られた事を要約すると次のようなものでした。
- Sunが提供してきたJavaVMであるHotSpotと、BEA SystemsのJRockitの両JVMのいいところを統合し、JRockitを無償提供しフリー製品の技術者コミュニティへのサポートを変わらず続けていくことを発表した。(Oracleは、SunとBEA両方を買収)
- Oracleは、エンタープライズシステムで使われるJavaEEアプリケーションサーバーで大きなシェアを持つBEA Systemsも買収しており、Oracleのサーバーと製品統合を進める。
- クラウドサーバー等に搭載が進むマルチコア化に対応したソリューションを強力に推し進めていく予定である。(Fork/Join Framework。そしてLambdaの技術)
- Android等に対応・対抗していく為、モバイル系Javaソリューションを統合して新しい枠組みを提供する予定である。
- 他言語で書かれたプログラムを、JavaVM機能を使って動作させる機能が普及の段階にある。プログラマにとっては自分の慣れた言語でシステム開発が進められることとJavaのもつ標準ライブラリをそのまま応用できる利点がある。例えばJRubyを使ってCTC等が製品を開発するなど一定の成果があがっている。今後のこの流れを継続する。今最も注目されているScala、 Groovy等もJavaVM上で動作する。
ひとまずJavaのフリーでオープンなマインドが保たれて一安心しましたし、Oracleも熱が入っているし今後とも期待したいと思います。
実は、旭川に翌日帰ってきた次の日また札幌の7/9 : 札幌 Java Conference 2011にも参加して忙しかったけどとても有意義なイベント週間でした!
JDKバージョン履歴
- JDK 1.0(1996年1月23日)
- JDK 1.1(1997年2月19日)
- J2SE 1.2(1998年12月8日)
- J2SE 1.3(2000年5月8日)
- J2SE 1.4 (2002年2月6日)
- J2SE 5.0(2004年9月30日)
- Java SE 6(2006年12月11日)
- Java SE 6 Update 10(2008年10月21日)
- Java SE 7(2011年7月28日)
- Java SE 8(2012年秋予定)
7/7 アジェンダ
- 今後のJavaに期待する事
早稲田大学 客員教授 丸山不二夫 氏 - Java SE 7 + 8 の概要
Fusion Middleware事業統括本部
シニア Java エバンジェリスト 寺田佳央 - HotRockit +Java の New ライセンスの紹介
Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部
担当マネジャー 新井 庸介 - NetBeans 7.0 + Project Coin の紹介
Sun MW Globalization
担当シニアマネジャー 片貝 正紀 - InvokeDynamic の紹介
カスタマーサポートサービス統括本部
Javaエバンジェリスト 戸島 義徳 - Fork/Join Framework。そしてLambdaへ。
Java in the Box 櫻庭 祐一 氏 - もっとNew I/O
Java in the Box 櫻庭 祐一 氏
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