OracleがGoogleを訴えていた事項で、次のような判決が下った。
「Oracle対Google裁判、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/
この解説をみただけではこれが良くあるコードの不正使用であり
ある意味ニュースとしてはありきたりの事件として思われるかもしれない。
しかし、今までの訴訟の流れを見るとオープンソースというもの流通を阻む
可能性を示唆した大変重大な問題であると分かるでだろう。
つまり・・・・
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1)2010年8月、OracleはJavaに関する7件の特許を侵害しているとしてGoogleを訴える。
2)特許をめぐるこの裁判は、2012年3月に、
商標局(USPTO)により却下されたことを受けて、
2件の特許について争う。(ただし、そのうち一件の特許は今年12月に期限切れになる。)
3)裁判所は、両者に4/13までの和解を勧告。
Googleは、
新しい裁判では、これまでの
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補足:APIとは、アプリケーション・インタフェースの略称で
あるソフトウェア機能を外部のソフトウェア部分から利用する定義の事で、
それ自体には実態となる機能(中身となるソースコード)が存在するわけではない。
今回のOracleは、 言語のAPI自身も著作権で保護されるべきだというものです。
もし、そうした主張が認められるなら、 Scala、JRubyなども、 Oracleの著作権を
侵害していることになります。
また、長年業界ではAPIはよほど特殊なものでなく妥当な定義であれば
誰が考えてもほぼ同じ結論に達する場合も多く、その中身を丸々コピーしないので
あれば、同じようなAPIを実装したプログラムが世の中にはいっぱいあります。
それは自動車業界やその他産業界においても同じ状況でありましょう。
著作権というものを単なるお金儲けの道具にしていいのでしょうか?
本来の著作権法の目的であるテクノロジーの共通化やオープン化という振興に逆行する、
私たちの将来の進歩に不利益をとなる火種を伴う、思ったより重大な問題かもしれません。
先の水曜日、北カルフォニア地方裁判所は、全員一致で、GoogleはOracleの特許を侵害していないという判決を下しました。
返信削除"Google scores victory in battle with Oracle" http://m.mercurynews.com/sjm/db_101042/contentdetail.htm?contentguid=Ilv0RpTU
Javaがオープンソース・コミュニティからそっぽを向かれる事態になりかねなかっただけに・・・ ひとまず、安心しました。中長期で考えるとOracleにとっても良い判決だったと確信をもって思います。